ゆく人くる人
今週はとても濃い一週間でした。
いままでcotreeをずっと支えてくれたエンジニアのおぐらんが、今週火曜日を最後に本来のすみかに戻っていきました。
おぐらんは、私のふわっとした依頼をきちんと現実に落とし込んで、本当に必要なことはなんなのか想像したうえで「それならむしろこっちじゃないですか」と提案してくれて、無茶な仕事も忍耐強く、思いやりを持って、一緒にやり続けてくれました。
その間語りつくせないくらいいろんなことがありました。でもcotreeはおぐらんのおかげでここまでやって来れたなぁ、としみじみします。
最初は少しの期間だけ力を貸してもらうのはずだったところから、なんだかんだと3年以上も一緒にやってもらったことになります。
ようやくcotreeも自分たちだけで前に進んでいける体制になりました。
今週から入ってくれたインターンの上嶋さんも、先月から入ってくれた木村さんも、自分で考えて積極的に提案し、取り組んで、気づきを共有してくれる様子がとても頼もしく。
木村さんが初めて取材して書いてくれた記事が今週完成して、公開したり。
以前から登録してくださっている心理士の矢野さんのcotreeに関する記事が心理臨床学会の学会誌である『心理臨床の広場』に掲載されたり。
コアメンバーでハイセンスな心理士の徳田さんはとてもハイセンスなフリーペーパーでcotreeに対する共感の思いを熱く語ってくれていました。会社の目指していることに共感して、自分の言葉として語ってくれている様子にぐっときます。
相談する文化を広げていきたいという考えに、すごく共感している。…会社の方針と自分がやりたいことがとてもよく一致しているから、そこでしっかりやろうと。
まっすぐな言葉に触れて、改めて大切なことに気付かされます。
ほかのみんなも、落ち込んだり元気になったり風邪ひいたりしながら、朝まで一緒に飲んだり、みんなでジムに行ったり、毎日何時間も議論したり、組織としてはカオスな感じがしつつも前向きで優秀で個性的で愛に溢れていて、
不安を抱えたときには必ずみんなしっかりお互いの話を聴いてくれて、話ができる、本当に安心できる仲間です。
全員で集まった飲み会には、以前手伝ってくれていたふたりも来てくれました。これからも何かあったときには声をかけさせてもらおう。というのは胸に秘めつつ、cotreeに少しでも関わってくれたことを心から感謝しています。
良い出会いが続いて、今週新たにcotreeに関わってくれることが決まった人も何人かいます。これも嬉しい。
このチームで楽しみながらがんばっていくためにも、おぐらんや今まで関わってくれた方々への恩返しの意味でも、cotreeのサービスをこれからももっと良くしていきたいし、会社としても経営者としてもちゃんと成長していきたい、と心底思います。
ちゃんと成長したいという気持ちとできるだろうかという不安は裏腹なのだということを痛感しつつ、このメンバーならきっと大丈夫、と信じられます。
「矛盾と不確実性を超えて現実を生み出すのは、弁証法的移行ではなく、情熱に結び付いた主体的決断である」とキルケゴールが言っていましたが、会社で起こることは不確実性の複合体すぎて、論理的に考えるほど前に進めなくなることもあります。
そうしたときに論理を超えるような情熱を持てるとしたら、「多くの人に価値を届けられたことを、チームのみんなで喜び合うこと」に対してだと感じています。「より良い社会にしたい」というほど壮大なテーマは、遠くにありすぎて情熱を持ち続けることが難しいけれど、一緒に喜ぶチームの輪が広がっていくことには情熱を持つことができます。
最初は会社と自分の人格が一致していたところから、今は会社という人格に移行しつつある時で、揺らぎの中でメンバーには迷惑をかけどおしですが、少しずつ会社としても組織としても育っていっている。それ以上に経営者としてみんなに育ててもらっています。
子育てはしたことないけど、経営と子育てはきっと似ているんだろうな、と。会社が育っていく様子や、会社でできることが増えていくのが嬉しい感じが似ている。それから、きっと子育てを通じて親が育っていく様子とも似ているのだろう、とイメージがわきます。
みんなが、選んで良かったと思える会社にしていきたい。
これからも楽しみです。
おぐらん、3年間ありがとう!