より良く生きるためのカウンセリングと幸福タイプ診断
「カウンセリング」と「病気」の関係
カウンセリングって病気の人が受けるイメージがある。
と言われることが多いのですが、カウンセリングと病気は本来関係ありません。
カウンセリングと病気の関係をものすごく単純化すると、こういう感じなのではないかと。
つまり
・カウンセリングは、より主観的に幸せを感じられるような変化を目指す。(「幸せ」の定義はいろいろあると思いますが、ここでは単純化・抽象化して「より良く生きる」というイメージで。)
・病気かどうかと、幸せかどうかは本質的には別の軸である。
・でも、メンタルの病気では、「感情」「思考」「行動」という日常生活の幸福感につながる要素と密接に結びついているために、「病気かどうか(健康度)」と「幸せかどうか(幸福度)」は連動しやすい。
・メンタルの病気での健康度と幸福度の関係性については、「病気になる→幸せを感じられなくなる」という順序もあるけれど、「幸せを感じられなくなる(生きづらい)→病気になる」という順序もあるため、「病気が治る→幸せになる」わけではなくて、病気が治ってももともと持っていた生きづらさが残ることもある。
・だから、メンタルの病気になると、医療とカウンセリングが両方必要なときも多い。医療の中にカウンセリングが含まれることもあります。その印象が強くて、カウンセリングは病気の人が受けるもの、という認識を持たれがち。
というのが、病気とカウンセリングの関係性のわかりづらさかな、と思います。
よりよく生きるためのカウンセリング
本来、カウンセリングは、「病気を治す」ためではなく「より良く生きる」ことを目的としていることが多いものです。(もちろん「より良く生きる」ために健康度の回復が必要なときには、思考や行動・生活習慣の変容をテーマとして扱うことで、健康度が回復することもあります。)
「より良く生きる」ための道のりを一人で歩いていると、同じところを行ったり来たりしてしまったり、つまづいてしまったりすることがあります。そのときに、専門家との対話を通じて、見えていなかったことを見えるようになり、成長すること。成長することで、新しい思考や行動の選択肢が増えることが、カウンセリングが果たす役割と言えます。
カウンセリングを受けることは、健康か病気かにかかわらず、より良く生きるために自身の課題と前向きに、主体的に向き合うための、ひとつの選択肢であるとも言えるのです。
そして、より良く生きるための方法は多様です。自分ひとりでは得づらい気づきを得て、考え方や行動を変えるきっかけとなる方法は、カウンセリングだけではありません。
幸福タイプ診断をリリースしました!
そんなわけで、慶応大学システムデザインマネジメント研究科の前野隆司先生と、その奥様で同研究科研究生の前野マドカさんの監修のもと、幸福タイプ診断テストとワークを開発しました。
ご夫婦で幸福研究だなんて…なんて幸福なご夫婦なんだ。。
前野先生の研究によれば、幸福感と関係のある因子は4つに集約されます。
第1因子 「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)
・コンピテンス/社会の要請/個人的成長自己実現
第2因子 「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)
・人を喜ばせる/愛情/感謝/親切
第3因子 「なんとかなる!」因子(まえむきと楽観の因子)
・楽観性/気持ちの切り替え/積極的な他者関係/自己受容
第4因子 「あなたらしく!」因子(独立とマイペースの因子)
・社会的比較のなさ/制約の知覚のなさ自己概念の明確傾向/最大効果の追求
この幸福タイプ診断では、この4つの因子のうち、自分はどこが強いのか、どこが弱いのか、を明確にしてくれます。自分にはどの要素が足りないのか?ということに気づくだけでも、考え方や行動を変えられるきっかけにできることもあります。
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